記録映画のアーカイブを活用して、映像を用いた多様な研究・教育の可能性を再発見する連続ワークショップ。その第7回は、日本の原子力発電を記録したPR映画を特集します。
東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故によって、原発の安全神話は大きく揺らぎました。日本の原子力の平和利用が始まって半世紀。戦後史の中で原発はどのように記録されてきたのでしょうか。成長神話や安全神話はどのように作られてきたのでしょうか。 今回の特集では、日本で最初の商業用原子力発電所である茨城県の東海原発の建設記録映画をはじめ、原子力発電所の安全対策や安全思想を解説する『原子力発電所と地震』など、いま改めて見直したい原発のPR映画を一挙に上映します。 ゲストには事故前の福島第一原発を取材し警鐘を鳴らしたテレビ番組『いま原子力発電は…』を演出した羽田澄子さんと、出演した物理学者の藤本陽一さんをお迎えし、お2人の対談を出発点にして、戦後日本における原子力発電の推進・普及とPR映画が果たした役割について議論します。 |
日時:2011年10月30日(日) 13:30-17:30(開場は13:00)
場所:東京大学本郷キャンパス(赤門横)
福武ホール・ラーニングシアター(B2F)地図
主催:東京大学大学院情報学環(記録映画アーカイブ・プロジェクト)
入場無料
プログラム
13:00 | 開場・受付開始 |
13:30 |
開会 総合司会:丹羽美之(東京大学) |
13:40-15:40 | 映画上映(117分) 『東海発電所の建設記録』(1966年、46分) 『原子力発電所と地震』(1975年、20分) 『海岸線に立つ日本の原子力発電所-鳥の見た島国のエネルギー』 (1987年、27分) *参考上映『いま原子力発電は…』(1976年、24分) |
15:40 | 休憩 |
16:00-17:30 | 討論 羽田澄子(映画監督) 藤本陽一(早稲田大学名誉教授) 吉見俊哉(東京大学) |