■記録映画アーカイブ・プロジェクト 第3回ワークショップ
<2010年3月14日終了>
記録映画のアーカイブを活用して、映像を用いた多様な研究・教育の可能性を再発見する連続ワークショップ。その第3回は、岩波映画のコレクションのなかから、昭和30年代の女性たちのくらしを描いた記録映画を取り上げます。
戦後の民主主義は婦人解放を目標に掲げることからはじまりました。全国の各地には、女性が知識の獲得や地位の向上を目指して自主的に勉強する場として、婦人学級や公民館が次々に作られていきました。
岩波映画製作所でも、農村の因習から脱しようとする女性たちを描いた「村の婦人学級」(羽田澄子監督)や、東京の郊外で政治への市民参加に取り組む女性たちを描いた「町の政治」(時枝俊江監督)など、女性たちを主人公とする映画が作られました。
今回のワークショップでは、この2本の映画を出発点にして、日本が戦後復興から高度経済成長へと向かうなかで、記録映画が女性たちのくらしをどのように描いたかを考えます。羽田監督、時枝監督をゲストに招き、製作の舞台裏についても伺います。
日時:2010年3月14日(日)
13:30-18:00(開場は13:00)(終了)
場所:東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール(赤門横)
福武ラーニングシアター(B2F)地図
主催:東京大学大学院情報学環(記録映画アーカイブ・プロジェクト)
<ゲスト>
羽田澄子(記録映画監督)
時枝俊江(記録映画監督)
斉藤綾子(明治学院大学)
吉見俊哉(東大学)
<総合司会>
丹羽美之(東京大学)
<プログラム>
13:00 | 開場・受付開始 |
13:30 | 開会 総合司会:丹羽美之(東京大学) |
13:40 | 映画上映 『村の婦人学級』(26分、1957) 『町の政治―べんきょうするお母さん―』(31分、1957) |
14:40 | 監督が語る 羽田澄子(記録映画監督、元岩波映画製作所) 時枝俊江(記録映画監督、元岩波映画製作所) |
15:30 | 休憩 |
15:50 | 関連作品ダイジェスト上映 解説:中村秀之(立教大学) |
16:20 | パネリスト報告 斉藤綾子(明治学院大学) 吉見俊哉(東京大学) |
17:00 | 全体討論 羽田澄子、時枝俊江、斉藤綾子、吉見俊哉 |
18:00 | 終了 |
入場無料・HPにて事前登録制(終了)