記録映画のアーカイブを活用して、映像を用いた多様な研究・教育の可能性を再発見する連続ワークショップ。その第6回は、長編記録映画「夢と憂鬱ー吉野馨治と岩波映画」の完成披露試写会を行います。
岩波映画の創立者の一人だった吉野馨治とはどんな人物だったのか。彼は戦後の科学の発展に夢を託し、科学映画を通じて豊かな社会を実現しようとしました。しかし、彼自身がその科学に裏切られ…。 「夢と憂鬱」は、吉野が科学映画にかけた夢と苦悩を描いた作品です。岩波映画が多くの若い映画作家を生み出していった背景、岩波映画の栄光と挫折が、関係者の証言や記録映画の名場面をもとに綴られます。 記録映画アーカイブプロジェクトでは、これまで2年間の収集・保存活動の成果の一つとして、岩波映画コレクションの作品群を活用した新作映画の制作に取り組んできました。この映画の上映と討論を通じて、記録映画アーカイブの課題や未来を考えます。 <証言者> 羽仁進 羽田澄子 土本典昭 高木隆太郎 牧 衷 吉原順平 小村静夫 藤瀬季彦 大津幸四郎 奥村祐治 他、全17名 <引用作品> 「上海」「戦ふ兵隊」「雪の結晶」「霜の花」「凸レンズ」「はえのいない町」「村の婦人学級」「佐久間ダム」「かえるの発生」「ひとりの母の記録」、「教室の子供たち」「絵を描く子どもたち」「新しい製鉄所」「ルポルタージュ炎」「わが愛北海道」「水俣-患者さんとその世界-」他、全37作品 |
日時:2011年6月19日(日) 13:30-17:00(開場は13:00)
場所:東京大学本郷キャンパス(赤門横)
福武ホール・ラーニングシアター(B2F)地図
主催:東京大学大学院情報学環(記録映画アーカイブ・プロジェクト)
入場無料・定員に達したため、申し込み受付を終了させていただきました。
*お席は当日の受付順でご案内させていただきます。上映専用のホールではないため、席によって見づらい場合がありますことをご了承ください。
13:00 | 開場・受付開始 |
13:30 |
開会 総合司会:丹羽美之(東京大学) |
13:40-15:40 | 映画上映 「夢と憂鬱~吉野馨治と岩波映画」(122分) |
15:40 | 休憩 |
16:00-17:00 | 全体討論「いま、記録映画を生きなおす」 桂俊太郎(「夢と憂鬱」監督)・ 村山英世(記録映画保存センター) ・吉見俊哉(東京大学)・ 中村秀之(立教大学)・ 筒井武文(東京藝術大学)・ 鳥羽耕史(早稲田大学) |