記録映画アーカイブ・プロジェクトから生まれた映画「夢と憂鬱~吉野馨治と岩波映画」が、平成23年度文化庁映画賞の文化記録映画優秀賞を受賞しました。
文化庁映画賞は、日本の映画芸術の向上とその発展を目的に、優れたドキュメンタリー映画を表彰するというもので、平成15年度から実施されています。優秀賞は大賞に次ぐ準グランプリの扱いです。 今回の受賞理由は次のように説明されています。「記録映画保存センターが集めた資料を活用し、同センターと東京大学が共同製作した。優れた作品を残し、1998年に半世紀に及ぶ歴史の幕を閉じた岩波映画。その創設者吉野馨治と岩波映画の歩みを、資料映像と関係者の証言でたどる。理想と情熱にあふれた出発点、そこから輩出したキラ星のような人材。時代を映す作品群。そして科学を信奉しながら、スモンという病に侵された吉野の運命の皮肉。記録映画を切り口に、現代史の一側面を描き出した」(文化庁報道発表より) 映画作りに協力してくださったみなさんに感謝するとともに、今回の受賞を機に、記録映画アーカイブの活動をさらに盛り上げていきたいと思います。 「夢と憂鬱ー吉野馨治と岩波映画」 企画・製作:記録映画「夢と憂鬱―吉野馨治と岩波映画」製作委員会 (東京大学大学院情報学環記録映画アーカイブ・プロジェクト/記録映画保存センター) 製作:村山英世 監督・脚本:桂俊太郎 演出:桂俊太郎、すずき靖、井手洋子 撮影:尾崎邦夫、沢田康武 音楽:藤江隆男 解説:徳弘夏生 C・G:植田秀蔵 リサーチ:矢澤拓男 録音:高木創 監修:吉見俊哉、丹羽美之、中村秀之、筒井武文、鳥羽耕史、とちぎあきら 上映時間:122分 |
日時:2011年10月23日(日)10時50分~
シネマート六本木(スクリーン1)