記録映画のアーカイブを活用して、映像を用いた多様な研究・教育の可能性を再発見する連続ワークショップ。その第4回は、岩波映画のコレクションのなかから、草創期のテレビで放送された「日本発見シリーズ」を特集します。
岩波映画製作所が全国の各都道府県を対象にして制作した『日本発見』は、1961年から1962年まで、NET(日本教育テレビ)で放送されました。高度経済成長期における日本の各地の地誌・風土を記録したこれらの貴重な記録映画は別名「地理シリーズ」と呼ばれました。
しかし、実はこのシリーズには放送されないまま「お蔵入り」になった作品がいくつかありました。土本典昭氏が監督した『東京都』と、黒木和雄氏が監督した『群馬県』です。これらのフィルムは東京や群馬をどう描いていたのでしょうか。それらはなぜ問題とされたのでしょうか。
今回のワークショップでは、『日本発見』シリーズの『東京都』『群馬県』の放送バージョンと未放送バージョンを見比べながら、高度経済成長期における地域のイメージをめぐる政治について多角的な観点から討論します。
日時:2010年10月11日(月・祝日)(終了)
13:30-18:00(開場は13:00)
場所:東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール(赤門横)
福武ラーニングシアター(B2F)地図
主催:東京大学大学院情報学環(記録映画アーカイブ・プロジェクト)
<ゲスト>
吉原順平(元岩波映画製作所)
若林幹夫(早稲田大学)
筒井武文(東京藝術大学)
<総合司会>
丹羽美之(東京大学)
入場無料・終了しました。
13:00 | 開場・受付開始 |
13:30-15:40 |
開会 総合司会:丹羽美之(東京大学) <映画上映> 『日本発見シリーズ 東京都』 未放送版 (監督:土本典昭、撮影:奥村祐治 1962年、29分) 『日本発見シリーズ 東京都』 (監督:各務洋一、撮影:田村勝志 1962年、29分) 『日本発見シリーズ 群馬県』 未放送版 (監督:黒木和雄、撮影:鈴木達夫 1962年、29分) 『日本発見シリーズ 群馬県』 (監督:羽仁 進、撮影:栗田尚彦 1962年、29分) |
15:40-16:00 | 休憩 |
16:00-16:30 | 制作者が語る 吉原順平(元岩波映画製作所) |
16:30-17:10 | パネリスト報告 若林幹夫(早稲田大学) 筒井武文(東京藝術大学) |
17:10-18:00 | 全体討論 吉原順平、若林幹夫、筒井武文、コーディネーター |